大学入試学会第1回大会

大会実行委員長あいさつ

 昨年12月17日の大学入試学会設立総会から5か月近くが経過しました。この間,多くの皆様方にご協力をいただき,いよいよ初めての学会イベントとなる第1回大会の準備が始まりました。設立総会時に予告した通りの日程(2024年[令和6年]9月27~29日),会場(東北大学青葉山新キャンパス)で開催いたします。理事会で相談した結果,大会ごとに実行委員会を組織することになり,第1回は学会理事長ということで,私,倉元直樹が大会実行委員長を務めさせていただくことになりました。どうぞよろしくお願いいたします。

 第1回大会のテーマは「選抜か選択か・・・その一歩先へ」としました。大学入試がもはや「入試(=選抜)」ではなく,大学と受験生の「相互選択」の時代だ,と言われ始めてから早くも四半世紀が経過しました。この間,高校,大学,そしてその間を取り持つ大学入試を取り巻く環境は激変しましたが,考え方の枠組みはほとんど変わっていないように感じています。はるか先を見通すのは困難だとしても,大会を通じて様々な立場の参加者が互いの問題を共有し,多様な現状を冷静に把握して,それぞれが抱える課題に対して従来の固定観念を少しだけ超えたアプローチの糸口が見えるような大会にしたいと願っています。

 東北大学青葉山新キャンパスは2017年(平成29年)開設の東北大学で最も新しいキャンパスで,農学部や災害科学国際研究所などが立地しています。自然に恵まれ,緑溢れる環境でありながら,仙台市営地下鉄東西線で仙台駅から最寄りの青葉山駅まで約9分と利便性も抜群です。キャンパスの奥には留学生との混住をコンセプトとした750人規模の学生寮「ユニバーシティ・ハウス」や昨年のG7で科学技術大臣会合の会場誘致の決め手となった放射光施設「ナノテラス」もあります。天気に恵まれれば散策を楽しんでいただけるでしょう。会場となる建物は「青葉山コモンズ」と呼ばれ,学生が自由に学ぶ環境を提供する教育施設です。1階には三々五々集まってディスカッションできるように,机やホワイトボードなどの学習用事務機器が数多く揃えられています、広い窓から降り注ぐ明るい陽射しの下で思い思いの会話にふける学生たちの姿を見ることができるかもしれません。

 大学入試学会は青葉山コモンズの2階大講義室(翠生ホール,295名収容)と10の講義室を利用して3日間の日程で実施します。広いスペースを活用して,様々な活動を企画したいと考えています。大会初日(9/27)には東北大学高度教養教育・学生支援機構との共催でオンライン参加も可能な無料の公開シンポジウムを予定しています。2日目から3日目の午前中までが有料の第1回大会,3日目の午後は高等学校等協議会,大学等協議会のイベントを企画する予定です。なお,協議会イベントに参加できるのは協議会加盟団体/機関の関係者に限られますので,ご留意ください。大会2日目には口頭発表による一般研究発表を予定しています。間もなく募集を開始しますので,奮ってご参加ください。

大学入試学会第1回大会実行委員会委員長 倉元 直樹

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